幸せのカタチ~赤い宝物~
信じてよって…
そんな言葉で信じられたら苦労しないしっ!
だったら、噂のたつ様な行動とらなきゃ良いじゃないっ!
「何をどう信じろっていうの?
口でなら何とでもいえるじゃんっ。」
私は彰の腕を抜け出しベンチから立ち上がって、彰を怒鳴りつけて公園の出口に向ってズカズカ歩く。
「じゃあ、どうしろって言うんだよっ!
愛果っ!」
後ろから追いかけて来た彰が、私に言う。
私の肩を掴んで自分の方に向かせて、少し苛立ってる様な目で私を見てる。
初めて見た…彰の怒った顔
でも恐いと思わない…
「さぁね…。」
私は肩に置かれた彰の手を振り払い、冷たく言って公園を出た。
彰はそのまま立ち尽くしていて、追いかけて来ない。
私もその方が都合が良いから良かった。
このまま話したって、きっと酷くなるばかり。
見つからない解決策をさがしつも、イライラするだけ。
彰もいい加減、私の性格にウンザリしたかな。
そしたらそれは悲しいけど、仕方ない。
私もこんなイヤな気持ちにならないし
何より、彰の私に対する想いが
その程度だったって事だ。