幸せのカタチ~赤い宝物~
学校に着いて教室に入ると、クラスで仲の良い友達がギャアギャア騒いでる。
イラついてて、全然そんな気分じゃないけど
その輪の中にある自分の机に着く。
誰と誰がどうらしいとか
先生がどうのとか
正直どうでも言い様な話が、おばさん達の立ち話みたいに毎朝繰り広げられてる。
適当に相槌をうってやり過ごす。
今は噂話よりも、青野さんが気になって仕方ない。
伊原君は青野さんに告ったのかな。
いつもと同じ様に自分の席に座って、同じ感じの友里となんか話してる。
青野さんと時折目が合って、いつもより後ろめたい様な感じで目をそらす。
告ったんだ…伊原君…
返事はどうしたんだろう。
どっちにしても、
もぅ私の居場所はないんだ…。
そう思ったら心が深く沈んでいく。
私のこうゆう気持ちは、もしかしたら彰の噂より酷いかも…
…私って最悪だ。
でも、杉原の事はホントだし…
こんな事ばかり考えてたら頭の中がモヤモヤして、イライラが強くなるばかりだ。
ダメだ…
やめよう
考えるの
もうやめよう…