幸せのカタチ~赤い宝物~


彰が居なくなった教室の中


急に虚しさが襲う。



私彰に何させようとしてるんだろう?


彰に他の子とキスして欲しいなんて思ってない。


あの時、私がして欲しかった


そう思ったのに


そう言いえば良かったのに



言えなかった。


バカな私。




こんな事してバカみたいだ…。


自分でまた自分の首絞めてる。



…もしこの事青野さんが誰かに言ったら?


伊原君に言ったら?


彰がそんな事したってバレたら、サッカー出来なくなるかも?



…困る


私が何か言われるのは良いけど、彰がサッカー出来なくなるのは困る!



私は慌てて階段に向う。


向う足は、小走りになり


鼓動は嫌な脈を打ってる。




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