幸せのカタチ~赤い宝物~
「愛果、俺選抜に受かったんだ!」
「えっホント!?
超凄い~!!
おめでとぅ~!!!」
「愛果が居てくれてるお陰だよ。」
「私何もしてないよ?」
「してるんだよ。
こうして居てくれるだけで、力になるんだ。
俺にとってお前は
一生一番輝いてる。
俺の希望なんだ。」
「彰…。」
何で、ホントに彰はこうゆう事恥ずかしがらないで言えるんだろう。
私が絶句していると彰はニヤニヤして
「そんなに喜ぶなよ。
照れてる愛果も可愛いなぁ。」
「はぁ~?
照れてないし?
もぅ~彰は、自意識過剰だよ!」
「またまた、本当は嬉しいくせに。」
彰はそう言って笑ってる。
いつまで経っても、やっぱりその笑顔はズルイな…。
濃いくせに、そんなに優しく笑うんだから。
「まだサッカー選手として、成功出来るかわからないけど愛果がいたら頑張れる。
だからずっと俺の側に居て欲しいよ。」
「うん…。
私も彰と居たい。」
彰は私の頭を撫ぜる。
優しく。