幸せのカタチ~赤い宝物~
私はその後結局マネージャーを止めた。
ダラダラと休む事も出来たかも知れないけど、みんなに迷惑かけても悪いから。
千夏先輩の仕事も増えちゃうしね。
次の日千夏先輩の所に謝りに行った。
千夏先輩は、ほんわかな笑顔て
「私の方こそ助けてあげられなくてゴメンね。
愛果ちゃん凄いと思うよ。
一杯我慢だってしてたし、仕事もちゃんと頑張ってたもん。
しかも思った事もちゃんと言えて、私は言えないから、ちょっと羨ましいよ。
これからも仲良くしてね。」
そう言って笑ってくれた。
やっぱり素敵な先輩。
サッカー部のマネージャーの1年の席は3日と経たず埋った。
私よりも大人しそうな子。
千夏先輩の負担が心配だったから、決ったって聞いてほっとした。
私はこれですっかりサッカー部からも、余計な心配からも離れられると思ってた。
夏休みまで、総体まで
後一週間
その時まで奴の存在を忘れていた。