幸せのカタチ~赤い宝物~
「あっねぇ愛果、溝口先輩が愛果の事好きらしいよ?」
「はぁ?
つーか何で友來が知ってんの?」
「私の情報網なめんなょ♪
愛果モテるしねぇ~。
中学入ってこの一ヵ月でもぅ5人でしょ?
やるねぇ~☆」
友來は私の顔をニヤりと見て、オデコを指でつんと突いた。
「友來だって変わらないじゃん。」
「そうだっけ?」
とぼける友來。
ふふっとお互い顔を見合わせて笑う。
「でもさぁ溝口先輩ってイケメンだよね。
愛果、告られたらどうするっ?
背高いしさ、良い人そうだし付き合っちゃう!?」
「…付き合わないよ。
イケメンっちゃあイケメンだけど、濃すぎじゃん?」
溝口 彰(ミゾグチ ショウ)
サッカー部のレギュラーのゴールキーパー
イッコ上の2年生で、背か180cm位あって目立つんだ。
そのせいか彼もモテる。
ってゆうか遊び人?
そんな男イヤだよ。
「ふぅ~ん…。
まぁイイケドっ。
じゃあまた後でねっ☆」
友來は意味ありげに私を見て部室に入って行った。