幸せのカタチ~赤い宝物~
「それは恋しちゃったんじゃないの???」
ショッピングビルの地下。
クレープやさんにて。
友來が私に向けて自信たっぷりに言った。
「じゃないのって言うか、恋ですね。
友來診断としては。」
トドメを刺す様に私に言った。
黙ってイチゴカスタードクレープを食べる私に、更なる尋問(?)が降り注ぐ。
「もぅさ、付き合って見ちゃえば?」
「イヤっ。」
「なんでよ?」
「なんでもっ。」
「濃いのに爽やかなsmileにドキドキなんでしょ?」
「ゔ…それは…少しだけ?」
私は核心を突かれ、言葉に詰まる。
そこをグイグイ攻める友來。
「じゃあ好きなんじゃんっ。」
「でも付き合う気にならないもん。」
「誰なら良いのよ?
今までに何人もの男が、あんたの前で玉砕してるのに。
愛果に彼氏が出来ない限り、このまま負傷者が増える一方で男が絶滅するんじゃん?」
「はぁ?
何ソレ…。」
微妙で分りずらい例えじゃ、例えになって無いし。
私の気の抜けた答えに呆れながら、もぅ一度友來は私に質問した。