幸せのカタチ~赤い宝物~


夏休みの間、私は友來やクラスの女友達とお祭や花火大会に行ったりカラオケに行ったり遊び倒した。


ファッション雑誌を見て、友達同士これがイイとかこうしたら可愛いとか。

メイクページを見て、鏡と睨めっこしてお化粧の特訓したり。


あっという間に夏休みが終る。



―9月


始業式


学校に行き、久しぶりの教室に入る。


みんな7月よりも、肌が小麦色に焼けて夏を楽しんだのが分る。


そしてクラスの3分の1位の男女が、夏休みを堺にダイブ垢抜けてる。


この前まで小学生だか、中学生だか分らなかった様な見た目が明らかに中学生~高校生位に見えたり


急にぐんと背が伸びて、声変わりを始めた男の子。


みんな少しずつ大人に近付いてる。


まだまだマネっこした様な背伸びでも


近付いてるって実感した。



モチロン…



私もその中の1人なんだけど。



「お前ら、すっかりギャルだな。」



私と友來が廊下で話していたら、友來のクラスの男子が私達にそう言った。





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