幸せのカタチ~赤い宝物~
確か~テニス部の阿部 大(アベ マサル)くん。
厳つくて、その割りにスマート。
テニス部って言葉も似合う男子。
「ってか大、黒っ!
どんだけ太陽に好かれてんの?」
「うっせっ!」
そう言って2人はじゃれてる。
…アレ?
友來ったら何かイイ雰囲気なの?
私ともう1人、阿部君と一緒に居た男子も友來達を見て笑ってる。
…この人も確か、テニス部の男子だよね?
何か見た事あるなぁ。
思い出せなくて、じぃ~と見ていたら目が合ってしまった…。
「えっと…あなたもテニス部だよね?」
「あぁ。
伊原 隼人(イハラ ハヤト)!
宜しくっ。」
伊原君はニコッと私に笑いかけた。
分かった!
この眩しいキラキラオーラをまとった男子。
そうだよ、伊原君。
綺麗な切れ長の優しい瞳が、印象的だったんだ。
友來に行こうって誘われて行ったテニスの県大会。
ウチの学校からは、阿部君と伊原君がでて
伊原君は県大会で4位の成績を取ったんだ。
表彰式の時の笑顔が素敵すぎて、それから女子のなかで王子って呼ばれてる。