幸せのカタチ~赤い宝物~
試合の残り時間は、どんどん減っていく。
後20分
そう思っていたら、いつの間にか後10分になってる。
このままじゃPKになっちゃうじゃん!
そうなったら負担は大きく先輩にかかってくる。
もぅ!
誰かゴールを決めてよ…!!
そう思ったら、ウチのチームの1人が小競合いの中からボールと一緒に抜け出した。
周りの選手に気を配りながら、ゴールに向っていく。
頑張れっ後2人
2人抜いたら後はキーパーだけ。
向って来た1人を交わしてもう1人が来た所で、逆サイドにいた仲間にパスを出す
パスを受け取り、体勢を整えシュートを放った。
キーパーも反応してボール目掛けて、ジャンプをする。
右上のコーナーギリギリにボールが入りネットを揺らした。
みんな抱き合って喜んでる。
準決勝はその後、残り5分で再びゴールを決めて
2試合空けた午後の決勝戦へ勝進んだ。
私と友來はみんなに合流する事無く近くのファミレスでランチをしに、一旦会場を後にした。