幸せのカタチ~赤い宝物~


「…どぅゆう関係なの?」

「何であの人、彰を呼び捨てで呼ぶの?
彰も呼び捨てで呼んでるの?」

「すごく彰の事知ってるみたいだった。
何で!?」



一個吐き出すと、疑問が次々に出て来る心のシミ。

知りたくて

納得出来る答えが欲しくて

昨日躊躇してたのがウソみたいに

小学生がヤキモチ焼いて聞くみたいな質問が

次々に声になって出てくる。


――ハァハァ…


一気に興奮して喋り過ぎて、息が切れてる自分に気がつく。


彰を見ると、びっくりした様な困った様な…面食らったような(?)表情して私を見てる。

それもそうかも

私がこんな風に感情を表に出すなんて、滅多にないし



でも彰はそれで驚いていたんじゃ無かった。



「え…ちょっと待って?
何で愛果、そんなに知ってんの…?」



あ…そっか。
杉原が私のトコロに来たの言ってないんだった。



今度は私の目が泳ぐ番だった。




< 55 / 151 >

この作品をシェア

pagetop