幸せのカタチ~赤い宝物~
「…どぅゆう関係なの?」
「何であの人、彰を呼び捨てで呼ぶの?
彰も呼び捨てで呼んでるの?」
「すごく彰の事知ってるみたいだった。
何で!?」
一個吐き出すと、疑問が次々に出て来る心のシミ。
知りたくて
納得出来る答えが欲しくて
昨日躊躇してたのがウソみたいに
小学生がヤキモチ焼いて聞くみたいな質問が
次々に声になって出てくる。
――ハァハァ…
一気に興奮して喋り過ぎて、息が切れてる自分に気がつく。
彰を見ると、びっくりした様な困った様な…面食らったような(?)表情して私を見てる。
それもそうかも
私がこんな風に感情を表に出すなんて、滅多にないし
でも彰はそれで驚いていたんじゃ無かった。
「え…ちょっと待って?
何で愛果、そんなに知ってんの…?」
あ…そっか。
杉原が私のトコロに来たの言ってないんだった。
今度は私の目が泳ぐ番だった。