幸せのカタチ~赤い宝物~
「…で?
結局関係を聞き忘れた訳ね?」
「そう。」
学校の教室。
今はお昼ご飯を終えた昼休み。
昨日友來と別れてからの出来事を、友來に報告し終った。
結局私と彰が学校に来たのは、3時間目と4時間目の間の休み時間。
2人揃ってそんな時間に登校(しかも彰は朝練早く切上げての再登校)したもんだから、先生に見つかり1時間みっちりお説教をくらった。
つーかその時間になって来ただけでも偉いと思うんですけど。
フツーだったら帰るよ。
でも彰が、午後練出ない訳にいかないって言うし
私も昨日の今日で休んで、あの女に誤解されるのはやっぱりイヤだった。
だから来たのに。
無条件で生徒指導に連れて行かれるなんて、心外。
何してた?って聞かれても
"別に"とか"話してた"
しか言い訳ないし?
何の話?って聞かれても
"フツーの話"
だし。
だってホントに何かしてた訳でもないから、仕方なくね?
なのに
何か出て来るまで教室に戻さない的な態度とられてさ
ホント有り得ない1時間だった。