幸せのカタチ~赤い宝物~
私もだけど、普段男勝りにズカズカしてても好きな人の事になると友來みたいに女の子らしくなる。
恋って凄いなって最近思うんだ。
こうゆう気持ちを気づかせてくれたのは彰だから、大切にしたいよ。
「阿部君と仲良くなれるといいねっ!」
「うん。
愛果も、前向きに検討してあげなよね。」
私が言うと、友來はハニカンだ笑顔で返してくれた。
前向き…
それは微妙だけど、クリスマスを楽しめる様に頑張るよ。
「じゃあ報告は明日の夜っ!
じゃーねっ☆」
「うん。バイバ~イ!」
手を振り横断歩道を渡る友來を見送って私も家に帰った。
部屋に入るなり、クローゼットを開けて服と相談。
わざと露出を少なく、上はオフホワイトのタートルと下はチェックのボア付ショートパンツにタイツ。
完全防備です。
髪をアップにすればいいかな?
なんて思いながら、服チェックしながら全身移る鏡の前でくるくる周ってる。
何やってんだ…
私1人でイタイんだけど…
鏡の前から立ち去り、机の引き出しを開ける。
そこには先週友來と買い物に行った時に買った、彰のクリスマスプレゼント。