幸せのカタチ~赤い宝物~
2階の彰の部屋。
暖房が付いてて温かい。
「好きにやっちゃって。
俺ジュース持って来るから。」
「う~ん。」
私は彰のベッドの下に鞄を置きベッドに腰を下ろす。
男子の部屋ってみんなこんなに殺風景かな?
身体がおっきな彰が収まるの?って思う普通サイズのシングルベッドに、テーブル。
窓際にある小さめなテレビとゲーム機とオーディオ…の横に積み重なったCDやゲームソフトと棚に並んだサッカー雑誌。
プレゼントどっかに隠そうと思ったのに…
隠す場所が見当たらない。
クローゼット勝手に開けるのも嫌だしなぁ…
どうしよぅ?
「おまたせ~♪」
1人キョロキョロしてたら、彰が戻って来た。
「ん?どした?
つーかコーラしかなかったんだけど、いい?」
「え…別に何も?
コーラでいいよ、ありがとう。」
テーブルにコーラを置いて彰が私の横に座った。
「今日の格好なんかイィ感じじゃね?」
「そぉ?
ふ…フツーだけど?」
フツーって言うより、完全防備だけど?
横から私をじっくり見る彰…
近いよ
見すぎだよ
中2のくせに
視線がまるでエロオヤジだよ…。