幸せのカタチ~赤い宝物~
…でも直ぐに彰の手が私の服の中に滑り込んで来る。
「しょ…ぉ…まだ…ダメ
恥ずかしいょ。」
「俺だって…
でも、愛果が好きなんだもん。」
ブラの上から私の胸のふくらみを、彰の手が包んだ時
「しょ~お!
来な~!」
天の声?
彰のお母さんの声が1階から聞えて来た。
………。
ハッとする私達。
「…彰?
お母さん呼んでるよ?」
「…だねぇ。」
彰は私に軽くキスをして、ふぅと息を吐いてドアを開けて出て行った。
私は身体を起こしてその背中を見てた。
……ヤバかった。
ヤバかったよね?
今の……。
だって、私いいかなって思ったもん。
凄く好きって思えたから
彰なら大切にしてくれるって思えたから
彰のお母さんが彰を呼ばなかったら、
私……
『気をつけて持ちなよ?』
『分かってるって。』
『あぁ!フォーク!
ちょっと待って。』
彰とお母さんの会話が下から少し聞えて来る。
―あっ!
プレゼント!
今度こそ隠さないとっ!
私は慌てて部屋を見渡す。