幸せのカタチ~赤い宝物~
公園で自信たっぶりに私に言った、杉原のあの時の顔と写真が重なる。
心が凄く
凄くモヤモヤする
「愛果…ゴメン…。」
ただ謝る彰にだんだんイライラしてきた。
「忘れてたとか言って意味分からないし。
杉原、彰の事今も好きなんでしょ?
どうするの!?
…ってゆうか、彰も実は好きなんじゃないの?
こんなの未練たらしくもってて。
…バッカみたいっ!!」
私は彰の腕を振り払って立上がり、荷物を持って勢いよく部屋を飛び出した。
「愛果っ!!」
後ろから彰の声が聞えたけど無視をして家を出た。
バカみたい
バカみたいっ
バカみたいじゃん…
私…
あんな写真でこんなイライラして
飛び出して来て。
彰も彰だよ…
彰の家から数十メートルダッシュして来た私は立ち止まって後ろを振り返る。
ハァ…ハァ…
聞えるのは、きれた私が吐く息の音だけ。
「追いかけても来ないじゃん…。
ホントバカみたいじゃん…。」
角を曲がり座り込む…。
うぅっ…
座った瞬間、涙が溢れて来た。