幸せのカタチ~赤い宝物~
実際には友來が阿部君と付き合ってから、4人で居る事が多くなってたんだけど。
この4人で居るのが自然だなって思う様になったのが最近なんだ。
きっとこの4人でいたから
3人が私と居てくれたから
私は大丈夫だったんだと思う。
自分から振ったクセに
毎日悲しくて辛くて
ヘコんだ私を笑わせてくれたのは、友來と阿部君と伊原君だった。
「つーか、俺はらへったよ。
カラオケじゃなくてファミレスにしねぇ?」
「はぁ?
なにいってんのっ?
大が"俺歌いたい"って言ったからカラオケにしたんじゃんっ!
友來的にも気分はすっかりカラオケだし?
今さらありえないから~!」
「よく考えたら、今日位腹筋使いたくないってゆうかさ?」
「はぁ?
何でカラオケと腹筋関係あんの?
イミ不明ーだからムリ!ムリ!」
「だからな?
歌うと腹筋に力が…。」
歩きながら友來と阿部君は、楽しそうにケンカしてる。
本人達は真剣に言い合ってるけど、楽しそうにしか見えないよ。