幸せのカタチ~赤い宝物~


「ほっほらっ大、テスト中練習無かったから逆にいいんじゃん?
声だしと両方の練習になってさ。」



そう言って2人の会話に割って入る伊原君。

やっぱり癒し系だから?



「…まぁ、そっか。
よし!うたうぞー♪」



伊原君の言葉はすんなり受け入れてる阿部君。



「ホントバカ…。」



阿部君を見て友來は呆れた様に言う。


それでも阿部君を見る瞳は、いつもキラキラした恋してる目だ。



友來が羨ましいって時々思うよ。


好きな人の事を好きって表現出来て


想われてる事も、想ってる事も


迷い無く伝えて、受け入れて。


何よりホントに仲がいい。




それはきっとお互いに信じあってるから

大切にしあいあってるからなのかなって


最近思うんだ…。



逆にそれが出来ない自分が、凄くダメに感じる時もあるんだけど…。





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