ホラー短編集
(たとえ、深夜であっても、どこかのチャンネルでは番組放送してるはず!!おかしい…)

そう思った時だった。


「コンコン!コンコン!コンコン!」
また、自室のドアを何度も叩く音がした。


「どうなってるの…?」

ふとテレビ画面を見ると、暗い映像の中にボンヤリとした光が見えてきた。
そして、廊下っぽいものが見えた。


そして、その映像がだんだんはっきりしていく。


(ん?なんだか見覚えある景色…)

そう思い始めた途端、


「う、うそ…」


小春が後退りしたのも無理はない。

テレビ画面に写し出されているのは、自分の部屋の前の廊下だったからである。

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