ホラー短編集
小春は恐怖におののき、テレビを消そうとしたが何故か、体が動かない。
まるで、金縛りにかかったかのように…。
「コンコン!コンコン!!コンコン!」
画面の中の女はなおも自室のドアを叩き続けている。
「そこにいるのは……分かってるのよ…。開けてよ…ねぇ、中にいるんでしょ?」
この世のものとは思えないほど低い声がした。
まるで、金縛りにかかったかのように…。
「コンコン!コンコン!!コンコン!」
画面の中の女はなおも自室のドアを叩き続けている。
「そこにいるのは……分かってるのよ…。開けてよ…ねぇ、中にいるんでしょ?」
この世のものとは思えないほど低い声がした。