【連作】六天ニ散リユク花―交わりの章―
だが、その気の強さは、死を早めることになる危ういもの――……。

「貴様、何奴か! 外羽でないというなら、名乗れ!」

吠えるのは、無意識に、こちらの力を感じ取っている証だろう。

吉法師の背後で、少年は、嘆息した。
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