【連作】六天ニ散リユク花―交わりの章―
あれは、玉林から放たれる気を受けながら、なお、自分が殺されることはないと確信していた。

それどころか、傷一つつけられはしないとわかっていたに違いない。

「……なるほど……あやつ、大したうつけよ……な」

玉林は、呟く。
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