【連作】六天ニ散リユク花―交わりの章―
「私が織田(おだ)の質となれば、この和積(わづみ)も、しばし安泰とはいえ――」

振り仰ぐ空。

いつのまにか、降るのは湿り気を帯びた牡丹雪に変わっていた。

「……それとても、いつまで続く平和とも知れぬ……」
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