【連作】六天ニ散リユク花―交わりの章―
「霞丸様……」
寄り添う、松雪。
「松もご一緒に織田にまいります故……」
一足下がって控える明月は、言を発さず、二人の少年を――というよりも、霞丸を――見ている。
寄り添う、松雪。
「松もご一緒に織田にまいります故……」
一足下がって控える明月は、言を発さず、二人の少年を――というよりも、霞丸を――見ている。