【連作】六天ニ散リユク花―交わりの章―
「無論、我ら、どこまでも吉法師様にお供いたしますがっ」

「しかし、これ以上いけば、国境を越えまする」

口を合わせる共の少年達に、吉法師は、少しばかり斜にかかった目線を投げて、唸る。

「黙ってついてこぬのなら、置いてゆくぞ」
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