恋口の切りかた
「っしゃ!」

手応えのないエモノばかり追い回していた俺は、久々にやる気がわいてきた。


「こいつらの代わりにお前と勝負してやる!」


トウ丸は嬉しそうな顔で手の棒きれをかまえた。

俺も木刀をかまえる。


「行くぜ!」


俺はいつものようにエモノに飛びかかって──


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