恋口の切りかた
ぞわぞわと、無数の虫のように背中を不快感が這い回る。
降りしきる雪の冷たさに、私は肩をかき抱いた。
ひとつ、ふたつ、みっつ
むっつのしたい。
とうぞくたちのしたい。
わたしが、ころした──
だから、
わたしは
「やだ……やだよ……お父、お母、捨てないでよ……」
「おつるぎ様──!?」
金髪の青年が、慌てた様子で立ち上がった。
わからなくなる。
誰だろ……?
誰だっけ、この人──
レンちゃん、
レンちゃん……どこ?
寒い。
がくがく震えながら、
私はぎゅうっと、肩を抱いたまま着物を握りしめた。
助けてよ……
降りしきる雪の冷たさに、私は肩をかき抱いた。
ひとつ、ふたつ、みっつ
むっつのしたい。
とうぞくたちのしたい。
わたしが、ころした──
だから、
わたしは
「やだ……やだよ……お父、お母、捨てないでよ……」
「おつるぎ様──!?」
金髪の青年が、慌てた様子で立ち上がった。
わからなくなる。
誰だろ……?
誰だっけ、この人──
レンちゃん、
レンちゃん……どこ?
寒い。
がくがく震えながら、
私はぎゅうっと、肩を抱いたまま着物を握りしめた。
助けてよ……