恋口の切りかた
大好きな人を呼んだ。
レンちゃん……
そばに来てよ……
「そうだ。木刀を、探しに行かなくっちゃ……
宝物なのに……レンちゃんからもらった──」
ふらつく足で一歩踏み出して、
「おつるぎ様っ!?」
焦った声を上げる青年の腕に抱き留められるのを感じながら、
私の意識は、凍える雪の夜へと落ちていった。
レンちゃん……
そばに来てよ……
「そうだ。木刀を、探しに行かなくっちゃ……
宝物なのに……レンちゃんからもらった──」
ふらつく足で一歩踏み出して、
「おつるぎ様っ!?」
焦った声を上げる青年の腕に抱き留められるのを感じながら、
私の意識は、凍える雪の夜へと落ちていった。