恋口の切りかた

そのあとは──



大河様は、まだ春先だというのに
滝のように汗を流しながら風佳をなだめたり、父上に謝ったり、

漣太郎は漣太郎で、
「オレだってこんな嫁は願い下げだ」などと言い出して
父上にげんこつを食らい、


風佳はとうとう声を上げて大泣きし始め──



初顔合わせとやらは、散々な状態でお開きとなったのだった。



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