恋口の切りかた
私は打ちのめされて、
かんざしを抱きしめて、
声もなく泣き崩れた。
もう一度、会いたいよ。
今なら、言えるのに。
ずっと、たった一つの望みだった。
エンのお嫁さんになりたかった。
「エンに会いたいよぉ──」
でも、時は戻らない。
銀の桜を胸に抱いて、私は一人で泣き続けた。
かんざしを抱きしめて、
声もなく泣き崩れた。
もう一度、会いたいよ。
今なら、言えるのに。
ずっと、たった一つの望みだった。
エンのお嫁さんになりたかった。
「エンに会いたいよぉ──」
でも、時は戻らない。
銀の桜を胸に抱いて、私は一人で泣き続けた。