恋口の切りかた
鬼之介が
円形に並べて撃ち抜いた門扉の真ん中に拳を食らわせて、

楽々と木製の扉をぶち抜き、空いた大穴から手を入れてかんぬきを外す。


俺は押しつけられていた槍を鬼之介に返して、



開いた門の中──



盗賊の巣窟となった屋敷の敷地へと、俺たちは足を踏み入れた。


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