恋口の切りかた


「留玖、好きだ──」


耳元で円士郎が囁いた。


「私も……」


好きだよ、エン──


あなたが、好き……



その言葉を、ちゃんと伝えることができたのか、

私の意識は途切れて、再び深い眠りの中へと沈んでいった。




< 2,294 / 2,446 >

この作品をシェア

pagetop