恋口の切りかた
「始め!」


父上の声が響いた。





私と円士郎は間合いをはかって──





同時に地面を蹴り、一気に斬り込んだ。





おお! と周囲から歓声が上がる。





桜の花びらが舞い踊る中、


私と円士郎は幾千回繰り返してきたように、互いの剣を合わせて──






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