恋口の切りかた
それから、学問でも剣術でも私たちは競いつづけて
私は結城家の養女として四年の歳月を過ごし──
漣太郎は元服して大人になった。
そして、
しばし平穏な時間が流れていた城下町に、
再び事件が起きる。
私が十六、漣太郎は十七になった初夏のことだった。
私は結城家の養女として四年の歳月を過ごし──
漣太郎は元服して大人になった。
そして、
しばし平穏な時間が流れていた城下町に、
再び事件が起きる。
私が十六、漣太郎は十七になった初夏のことだった。