恋口の切りかた
──ドサドサッと、



爆発の衝撃を受けた松の枝から

積もっていた雪が落ちてきて俺を直撃した。



「冷てえ!?」

着物の背中に入りやがった!


「はーッははは!」


鬼之介が、ぱっと顔を輝かせて高笑いした。


「見たか! これを狙ってたんだボクは」


──嘘つけ。


「ざまァ見ろ! 雪まみれだ!」



うぐぐ……こいつ──





──やっぱり面白くねえ!!
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