恋口の切りかた
初めは泣きながらでも棒きれを振り回して反撃してきた他の子供も、

本気で噂(うわさ)どおりに俺の姿を見ただけで走って逃げるようになってしまい、

そのうちケンカ相手すらいなくなってしまった。


そうなってくると、だ。


同年代の子供から一様に恐怖の目で見られるというのは、

なかなか快感ではあったのだが、


「遊び」相手が皆無(かいむ)ではつまらない。


というわけで、

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