恋口の切りかた
おれが断り続けていたら、漣太郎は剣術の技を教えてくれるようになり──



後にそれは、


おれの命を守り、

弱いおれにも大切なものを守らせてくれて


おれは彼に、
一生かけても返せない恩と感謝の念を抱くことになるのだけれど──



何も知らない馬鹿な子供のおれは、


ただ漣太郎と一緒にいられるのが嬉しくて
彼が自分にとって、そんな大切な人になるとは思いもしなかった。

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