好きな人は暴走族
●紗枝視点●

あたしは龍騎より早く靴箱に来た。

「ふー歩くのめんどいな……迎えに来てもらお」

あたしは鞄から携帯をだしてお兄ちゃんに電話した。

「あ!お兄ちゃん?紗枝だけど今から迎えにこれる?」

「あぁ……学校か?」

「うん。
それで龍騎と勉強会するから」
「龍騎と!!そう言えば告られたんだっけ?付き合うのか?」
「うん。だめ?」

「いや。俺は賛成だ!
あいつは良い奴だしな」

「うん♪
じゃあ待ってるね」

「おぉ」

あたしは電話を切った。
< 30 / 53 >

この作品をシェア

pagetop