好きな人は暴走族
あたしは車に乗って電話に出た。

「もしもし?」

(あ!紗枝?ごめんね急に)

「ううん。何かあったんですか?」

(うん。今からモデルの撮影があるんだけど来れない?)

「ちょっと待ってね。
龍騎今から急に仕事が入ったからちょっとスタジオによって良い?」

「あぁ……俺は良いよ」

「じゃあお兄ちゃんちょっと事務所によって」

「あぁ」

「マネージャー?行けますよ。今事務所に向かってるから」

(ありがとう。
待ってるわ)

「うん。じゃあ」

あたしは電話を切った。
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