好きな人は暴走族
「……か・かまさん?」

「あぁ……ごめんね。ねぇあなたモデルしない?」

「「……え?」」

あたしと龍騎は間抜けな声を出してしまった。

「か・からさん本気?」

「本気よ。だって龍騎くんだったら紗枝ちゃんの相手でもおかしくない」

「「えーー!!」」

ガチャ

「紗枝どうしたの?声が廊下まで丸聞こえ……ん?」

「あ!マネージャー。
……どうしたの?」

「この人は?」

「さっき言ってた彼氏の龍騎」
「へー……龍騎君モデルしない?」

「「またぁ」」

「ねぇ良いじゃない……あなただって自分の彼女を他の男に触られるのは嫌じゃない?」

龍騎がするわけ無いじゃない。
「……分かりました」

「えーーーーー!!!」

あたしは思いもよらない答えでビックリした。

「りゅ・龍騎本気?」

「……あぁ」

「ありがとう!!!
これで撮影ができる」

パンパン

からさんが手を叩いた。

「さぁ皆撮影始めるわよー」

『はーい』

「うそー」
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