アナタの後ろはアタシの特等席
揺れる心
ゆうまと下校。
いつもみたいに会話。
いつもゆうまがアタシの隣にいるのが当たり前になってる。
アタシ駄目だ…
『ゆうま……』
「んっ?」
『アタシ、最近変なの。』
「何が?」
『自分の気持ちがわかんない。』
「それって…」
『うん、ゆうまは大好きだよ。優しいしアタシのこと想ってくれるし。けどいつも困ったときに横にいてくれるのは小山なの…』
「そっか…俺さ、りおのこと大好きだよ。けどそれは事実だしさ…けど絶対、小山には渡さねえよ。」
『ありがと。やっぱり優しいね。アタシ、ハッキリさせなきゃね。ズルズルしてても迷惑かけるだけだから。ゆうまのことも傷付けるから。』
「りお……」
『だから、別れよ。好きだから別れるの。好きなうちに別れたい。』
「俺、別れたくない。なんで好きなのに別れなきゃなんないんだ。けど、りおが俺を選んでくれるの待つ!俺しか幸せにできねえしな(笑)」
『ゆうま………』
「早く行け!泣かないうちに行けよ。」
『ありがと。最後まで優しいんだね』
「最後じゃねえよ!別れの次は出会い。また戻って来いよ!!いつでも待ってるから(笑)」
『ありがとっ』
アタシは駆け出した。