続:狼彼氏と子羊彼女
部屋を出た私はロビーを1人ゆっくり歩く。
『最低!あんな奴もう知らない!!嫉妬するし馬鹿だしアホだし変態だし…』
だけど…いつも優しくてそばにいてくれて…
我が儘もすべて聞き入れてくれる…。
『馨のばぁか』
「だ〜れがバカだって?」
『かっかおる』
後ろにひっそりと立っていたのは馨だった。
嬉しかった。
追いかけてくれたんだ…。
「っで…だ・れ・が…ばかだって?」
『なっなんでもないし』
私は馨に背中をむける。
怒ってるんだから…。
どうしていつもキスでごまかすの?
「悪かった…」
そういってゆっくりと私を包み込んだ。