続:狼彼氏と子羊彼女

☆幸せ☆



『かっかおる』

「なに?」

『なに…これ…』


ーーーー遡ること少し前


短い喧嘩は幕を閉じ無事自室へ帰ろうとした時…


『部屋戻ろうかぁ?』

「桃花…」

『はい?』


返事をしたと同時にお姫様抱っこをされ戸惑う。


『かっかおる!?』

「限界……」

『えっ……?』



チラッと馨のほうを見ると真剣な顔をしていて何も言えなかった。
お姫様抱っこされたまま自室へつれていかれた。


自室へ入るとすでに蒲団が引かれていてドキッとした。

『か…おる?』


ゆっくりと蒲団に下ろされて必然的に馨の顔が上にくる。


「桃花…」


ゆっくりと口づけをされて私は馨の服を軽くつかむ。
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