君があたしにくれたもの



振られてから、もう少しで半年が経とうとしていた。でも、昨日の事のように、あの日が鮮明に思い浮かぶ。鼻をかすめた春の匂いも、優しく包むような暖かい風も、グラウンドの方から聞こえた、部活に励む同級生の声も。全部、全部。






































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