memorys
たった一人
今日も、来たくないけど学校に来た。
どうせまたなんかされてる、机とか靴にでももう気にしないなれた。
ほら、今だってすぐ後ろであたしの悪口言われてる。
でも、どうぞって感じ、
もうなんとでも言ってな。
あたしは、げた箱から、上履きをとり靴と履き替えた。
―あれ?今日は上履きなんともない。なんでだろ…。
毎日なんかされてんのに。
なんか怖いな。
あたしは、教室へ急いだ。
「……………だよ!!!」
教室で誰かが叫んでる?
なんか変だな。
「だから、なにが楽しいわけ?香奈いじめてさ、」
祐介くん…。
「楽しいに決まってんじゃん。あいつうざいし、あのぐらいの扱いがちょうどいいんだよ!!」
あたしをいじめてる奈々の声がする、奈々は女子のトップだから、この人の言ったことに対して、反論できる人なんて、女子にはもちろん、男子にもいない。
「今まで奈々が怖くてうちなんも言えなかったけど、今なら言える、ずっとおかしいと思ってた。あんなことするの、あんただって、人の気持ちぐらいわかるでしょ?」
紗希の声だ。