プリン+生クリーム


次の日。私は・・・

里奈に聞いた。


「里奈、昨日さ・・・」

「・・・なに?」

「昨日・・・昨日あってた、昨日キスしていた彼、誰?」


聞いたんだ・・・


「あー、ケー君?彼氏だよー!カッコイイでしょー?」


ニコッと笑顔で言う里奈、

何、それ。


「は・・・あれ?り、龍は??」

「んー?そういえば着てないよね~」

「じゃなくて!!!龍と、付き合ってたんでしょ?」

「うん、昨日フったの、ケー君と付き合うからって、」

「っっ!!!!なんでっっ!!!」


あんなに、楽しそうに笑ってたのに、

あんなに、仲良かったのに、


あんなに、あんなに、


「可奈!?な、何で泣いてっ!!!」

「何でいつも勝手なのよ、里奈はっ!!私がどんな思いでっ、馬鹿っ!!!


里奈なんか、もう知らない!絶交!!!!」

「か、可奈ーッ!!!!!」


私は、そのまま教室を飛び出した。
学校に来ていない。龍、龍っ!!!

『里奈がすきなんだ・・・』

『里奈と付き合うことになった・・・』

私は急いで駅に向かった。
ハッと足を止める。


「りゅ、う・・・?」


駅前のベンチに座っている後ろ姿、すぐ分かった。


「っ、龍?」

「・・・?可奈??何何~サボリー?」

フハッと笑う龍。
馬鹿、目のした真っ赤だっつーの。


「はぁ~、」


私は呆れて、龍に背を向け、歩いた。


「可奈っ、」


イキナリつかまれた腕。
バランスを崩し、そのまま龍に抱きしめられる。

「っ、はぁあ!?」

「ごめんっ、せっかく応援してくれたのに、別・・・れた・・・」

「っ、知ってるよ、里奈に彼氏できたからでしょ?」

私は、泣かないように、下唇を噛み締め、

そういった。










「何、いってん・・・の?」








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