【短】涙が出るほど好きだった




遠くから、声が聞こえる。






―奏くんの声だ。




「奏く…!」





あたしの声がさえぎられた。





「奏…。」






…香織さんの声に。






とっさに

壁の後ろに隠れてしまった。





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