【短】涙が出るほど好きだった



でも


今のあたしにはそうすることもできない。



そうすることが、

奏くんの重みになるなら、


あたしが余計つらい。




もう、傍で笑うこともできないのに、

行ってなんになるの?





「もうすぐバレンタインだね♪たっくん何がいい?」



「ケーキかなぁ。」



「じゃあ頑張るからね!」




今のあたしには一番のダメージになる言葉が

街中で飛び交う。


それはそうだろうもうすぐ恋人達のバレンタイン。



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