人形姫~Where is Princess's mind?~
その後の表彰式でも、表彰台の1番高いところに立って、同じ長距離仲間と喜びを分かち合った。
最初こそ最悪なライバルたちだったけど、今となっては仲間も同然だ。
その後、由貴も無事走り終えて、堂々の優勝を飾った。
もう由貴の走りなんて、他の誰とも比較できないくらい神々しい。
まるで韋駄天のようだ。
“由貴ーやったね!”
“ありがとー。詩音がいたからがんばれたんだよ”
私たちは、手と手を取り合って喜んだ。
数年前までは、人と喜び合うことなんて考えられなかった。
けど、今は実際にこうして喜んでいるのだ。