人形姫~Where is Princess's mind?~

翌日、課外授業が終わると、クラス会議があった。

“はい、このクラス、学祭で何やる?ちなみに飲食店と劇をやるのは決定事項ね”

“じゃあ、このクラスには我らがお姫様と王子様がいるわけだし、お姫様ものやろうよ”

“さんせーい!!詩音のお姫様姿とか見てみたい。まあ、由貴は素でもいけそうだけど”

はいっ?私?

“だって、詩音。私たちがやるしかないよね?お姫様?”

そう言って、由貴はいつの日かみたいに私の顎に指を添えて上を向かせる。

“えっ?ちょっと由貴?”

“詩音―?はいって言わないと、このままチューしちゃうよ?”

ゲッ、これはマジだ。
私、そういう趣味無いのに…。

“嘘っ、やっぱり詩音と由貴ってそういう関係なの?”

“これ下級生が知ったら大騒ぎだろうね”

・・・だから違うって。

“分かった、ちゃんとやるから。その指離して”

“チッ”

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